ガラスの向こうの巣/Nest beyond the glass
インスタレーション&ダンスパフォーマンス
田中菜穂子&奥野美和
2020年10月7日(水)~10月10日(日) 17:00~22:00
この度、スタジオ35分では、コンテンポラリーダンサー 奥野美和と、ガーデナー 田中菜穂子によるインスタレーションが開催されます。
ガラス一枚で路面から隔てられたギャラリー内には、田中の手による大きな鳥の巣が出現。
奥野は4日間の全会期に渡り、この巣の中で、表現を模索しつつ「生き物」として滞在します。植物に囲まれた空間は、日を追うごとに変わる葉の形や香り等に加え、奥野がそこに「生息」する事によっても変化してゆきます。
1日1回、時間を区切り、奥野によるコンテンポラリーダンスとしてのパフォーマンスも行います。
[トレーラー映像]
https://youtu.be/I5fW79sbAcw
☆ 奥野美和によるダンスパフォーマンス 毎日19:30~20:10
【 要予約】1,500円+1ドリンクオーダー/ 1公演につき6名限定
mailto:nestbeyondtheglass.info@gmail.com
希望日・人数・お名前(フリガナ)・電話番号を記載し、件名を「ダンス予約」と記入のうえ、上記メールアドレスに送信ください。 折り返しメールにてご連絡差し上げます。
▼アーティストノート
田中 菜穂子 Nahoko Tanaka
奥野美和さんのダンスを見る時、私は自然の中に放り込まれたような感情に包まれます。呼吸し、揺れ、揺らされ、停止し、また変化する。彼女の身体表現を通し見えてくるのは、あらゆる生きものの根源の姿のように思えます。
今回作る「巣」は直径1.6m。展示空間の奥行きは2.5m。
普段は広いステージに立つ彼女が、今あえて小さな空間でやりたいと、かねてからの誘いに応じてくれ、コラボレーションが実現しました。
自分もまた自然。「生」の心地よいリアリティ。透明なガラスで区切られた都市のギャラリー空間で、鑑賞者、表現者それぞれに、その感覚を捕まえることができれば。
・プロフィール
東京綜合写真専門学校卒業。鹿児島市出身。
在学中から植物の入り込んだ風景ばかりを撮り、師である故鈴木清氏に卒業時、「植物で終わっちゃったね。」との言葉を受ける。 その後、ガーデナーという職につき、現在まで植物まみれの生活を送りつつ、表現を探る。植物を知ることにより「見る行為」が変わる。植物は、世界を表すメディアだと思っている。
2013年、2014年、2015年、2016年、2018年 グループ展「写真の地層展」参加
奥野 美和 Miwa Okuno
「自分では無い何か」に同調し変貌する。その行為は私にとって現実と向き合いながら自分とは、人間とは何者かを問う作業です。 環境やその変化に対し繊細に反応する人間のカラダ。
「家」から「巣」へと環境が変わることで、自分はナニモノになるのか。
自然・生物・人間・動物の境界に触れ、嘘をつけないカラダの声をより深く聴く4日間。
・プロフィール
3歳よりモダンバレエを始める。2007年より北村明子率いるLeni-Bassoに参加し国内外で活動後、2009年よりソロ活動を開始。 ”自分の周りに存在する物質への変貌と同化する身体表現”に興味を持ち、人体デッサンの手法をアイデアに「骨=形/肉=表情」の意識を基盤とした独自の身体メソッドの研究を行う。また、自ら映像やオブジェの制作を手掛け、身体・映像・音を一素材として扱う総合的な空間芸術創りを目指す。
2013年 「若手振付家のための在日フランス大使館賞」及び「MASDANZA賞」ダブル受賞…横浜ダンスコレクションEX
「審査員賞(ソロ部門1位)」受賞…インターナショナル・コンテンポラリーダンス・コンペティションMASDANZA18(スペイン)
2015年 東京藝術大学大学院美術研究科先端藝術専攻に入学。ダンス作品に問わない身体を素材にした創作の研究を行う。
2017年 カナダの女優・演出家のマリー・ブラッサールによる演劇「この熱き私の激情」に出演。2020年より同演出家による新作に参加し、2021年に海外ツアーを控える。
https://www.miwaokuno.com/japanese/profile/miwa-okuno/
【スタッフ】
会場 |スタジオ35分
記録映像|長谷川億名(Yokna Hasegawa)
企画運営|田中菜穂子 奥野美和