酒 航太写真展 「山林的」

酒 航太写真展 「山林的」

2023年12月2日(土) – 12月29日(金) 16:00~22:00
定休日:日・月・火
*1ドリンクオーダー要

スタジオ35分
東京都中野区上高田5-47-8


「山林的」

長い間、動物園で動物を見ているうちに私は自分自身の動物感覚を意識するようになっていました。 誰もいない山林に身を置いて、はじめて動物園から放たれた動物のように世界を見てみたいと思うようになっていました。 今展示では2022年より始動したプロジェクトの序章として、新作16点を発表いたします。

酒 航太

1973年、東京都武蔵野市出身。1997年、San Francisco Art Institute卒業。
国内外の個展、グループ展にて写真作品を発表。
2014年より、新井薬師前にてギャラリー&バー「スタジオ35分」のオーナーを務める。


<<同時開催>>

酒航太写真展 「見ると見られる」

2023年12月3日(日)-12月28日(木)会期中無休 

中野駅ガード下ギャラリー「夢通り」
中野駅JR高架下中野通り沿い

「見ると見られる」

このシリーズは2012年スタジオ35分にて12回にわたり、毎月3枚の動物写真をバス通りに向けて直立させ、鑑賞者は歩道からガラス越しに見るという展示でした。 中野駅の北口と南口を繋ぐ高架下のギャラリーを計測してみたところ、当時の大判プリントが丁度並べられるということがわかり、2023年末、眠っていた動物達に再び公共の場に現れてもらうことにしました。 


以下の企画展に参加しています。

「動物園にて」 東京都コレクションを中心に

2023年11月16日(木)-2024年1月8日(月)9:30~17:30

休館日:11月20日(月)、12月4日(月)、12月18日(月)、12月21日(木)〜2024年1月3日(水)
*観覧無料

東京都美術館ギャラリーB 
東京都台東区上野公園8-36

https://www.tobikan.jp/exhibition/2023_collection.html

本展は、東京都美術館の位置する上野という土地にも関わりが深い「動物園」という空間に注目し、東京都立の美術館・博物館、その他の施設や個人等が保管する「動物園」にまつわる資料を展示しながら、動物と人間との関係について考える機会を持とうとするものです。

動物の権利に関する議論も熱を帯びる昨今、「動物園」を無邪気に愛し、その観客になることしかできないわたしたちは、どのような態度で「動物園」と向き合っていけばよいのでしょうか-。写真家・酒航太さんの写真集『ZOO ANIMALS』と出会った時、この出口のない問いに対し、筋道を照らすかすかな光が差し込んできたような気がしました。

日本における「動物園」のはじまり、「動物園」と戦争の時代、「動物園」を描いた画家たち・写した写真家たち。いくつかの角度から「動物園」をみつめたあと、最後に酒さんによる動物園動物の写真21点と対峙します。そこに写された動物たちは、わたしたちにどのような絶望/希望を示してくれるでしょうか。

大内曜(東京都美術館学芸員)