風間健介 写真展「夕張」

2022年3月9日(水)- 4月9日(土)16:00 – 22:00
定休日:日・月・火
※会期延長しました。

スタジオ35分
東京都中野区上高田5-47-8
※新型コロナウイルスの状況次第で日時変更もありますので、SNSまたはホームページをご確認の上でご来場ください。

 

風間健介 (1960~2017)は20代から日本を放浪した後に、1989年より北海道夕張市に移住した。夕張はかつて炭鉱の町として栄えたが、風間が移住した2年後の1990年には最後の炭鉱が閉山し、夕張から炭鉱はなくなった。風間は人気がなくなった炭鉱の街に16年間住み続け、撮影し続けた。

「夕張の町並みを見たとき、その寂れた風景は、奈良、京都とは違うのですが、日本人にとっての原風景のような気がして落ち着けそうでした。」と風間は語っている。
風間が写す炭鉱町の痕跡は、巨大産業を否定したり、批判したりするものではない。
それどころか風間の写真の中にある滅びた炭鉱はとても美しくて雄大だ。
生前、風間は写真家として作品を売って生計を立てるというポリシーを貫き、手売りでプリントを販売していた。写真家としては理想だが現実的には難しく、経済的にはとても苦しかったようだ。
この風間健介という一人の写真家を通して、人間の矛盾を孕みながら進んでゆく時間と文明の盛衰を感じさせる作品です。
本展示ではこの夕張のシリーズから作家自身が焼いたオリジナルプリントを展示販売いたします。

風間健介(1960~2017) 享年56歳

三重県津市生まれ。高校卒業後上京し、ミュージシャンを撮るが、その後全国を放浪する。
1989年に夕張市に移住。2006年以降は北海道を離れ、東京、埼玉と移住し、2015年からは千葉県館山市に自宅兼作業所を構えていた。

2002年 第18回東川町特別受賞
2005年 写真集「夕張」寿郎社
2006年 日本写真協会新人賞受賞 写真の会賞受賞