石神雄介絵画展 「Call」

2022年 10月12日(水)〜11月5日(土)   16:00~22:00
定休日:日・月・火
1ドリンクオーダー

スタジオ35分
東京都中野区上高田5-47-8

*新型コロナの感染状況により営業日・時間の変更もありえますので、SNS等確認してからご来場ください。ご来店の際は、マスクの着用と手指の消毒にご協力ください。


石神雄介の絵との出会いはインスタグラムだった。誰かがアップしたのか、どうして僕のスマホに突然に現れたのかはわからないけど、それは夜に走る車の絵だった。
流れ星らしきものやオーロラらしき光の中を走る車はまるで宇宙をドライブしているようだった。その絵が気に入ったのでフォローし、いつか実物が見られたらなと何気なしに思っていた。それから間もないうちに石神の投稿でアトリエを解放して作品を見せるopen studioを行うことを知ったので行ってみることにした。アトリエは千葉県の田園に囲まれた農家の一角にあり、とても長閑な場所だった。
インスタで見た作品は展示されていなかったが、飾られていた作品はどれも静謐な空気感を纏った作品で「透明な日」という展示タイトルがつけられていた。 当たり前だがスマホで見るのと実物を見るのでは印象がまるで違い、僕はただ単純に石神雄介の大きな油彩画の光沢の前で絵を見る喜びにしばらく浸った。それからアトリエ周辺の夕方の田園を一人散歩しながら、石神雄介に展示の打診をしようと決めた。

スタジオ35分
酒 航太


夜の湖畔が好きだった。 蒸した草むらの匂いも、何処からか鳴く生き物の声も、街明かりに紛れてかすかに瞬く星 空も。夜な夜なまるで呼ばれるように通ったものだった。時がたち気がつくと、友達や先 生や教え子たちが、海で、川で、湖で、いつの間にか皆、いなくなった。 僕はますます水際に立つようになった。 チャプチャプと波打つ音の間に、知った声が聞こえて。 サワサワ揺れる木々の影に、ふっと姿が現れるような。 今もそうして呼ばれるように、夜の道を走らせる自分がいる。 


石神雄介   
1988年 千葉県生まれ
東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒
大学卒業後、不完全だった卒業制作の完成を目指し活動を開始。2015年「頂上への沈降」で初個展。FACE2022優秀賞。

web
https://ishigamiyusukehp.wixsite.com/iyhp
instagram
https://instagram.com/ishigami_yusuke?igshid=YmMyMTA2M2Y=